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「仕事がつまらない」状態から抜け出すコツ

どんな仕事も「つまらない」ことがあります

これから進路を探そうとする中高生に対する進路指導でよく聞かれるのが「好きなことを仕事にしよう」ということです。

そのため多くの学生は、自分がやりたいことや好きなことを自己分析しそこから将来の職業を決めていきます。

しかし現実にはどれほど自分が好きなことであっても、仕事として行う場合には必ず「つまらない」と思える部分が発生してしまいます。

わかりやすく説明をすれば、例えば絵かきという仕事をする場合、絵だけを描いていればよいというわけではなく絵の具や画材を買ってきたり、使用をしたあとの器具を洗ったりといった作業をしなくてはいけません。

同じように現実の仕事においては、自分がやりたくてやっている仕事をするために、その背後の膨大な事務作業をしなくてはいけないのです。

実は各職業において人事採用を担当している人に尋ねてみると、意外にも高い志を持って入ってくる人の方が早くに辞めてしまう傾向があるのだといいます。

具体的には「未来を担う子供たちを育てられる保育士になりたい」「人の命を救ってあげたいから看護師になりたい」など、一見高尚そうな動機を持っている人のことです。

辞めたいと思う理由は色々でしょうが、高い期待感を持って仕事をしている分、実際の業務で直面する負の側面を目の当たりにするとそこで気持ちの糸が切れてしまうのかもしれません。

ですので「好きなことを仕事にする」ことが間違いだとは言いませんが、仕事として行って行く以上はやりたくないことをやらなければいけない瞬間が必ず来る、という覚悟は持っておくべきと言えます。

なぜ「つまらない」のかを考えて行動する

しかしながらその一方で、仕事がつまらないと感じていつつも生活のためだと諦めてダラダラ仕事を続けることが正しいわけではありません。

仕事の「つまらなさ」にもいくつか理由があり、「意味のない単純作業をいつまでも繰り返しさせられる」「反社会的であるなど納得のできないことを強制されている」「自分に権限がなく上司に全く意見することができない」などといったふうに分類できます。

仕事上、我慢をした方がよい「つまらなさ」というのは「自分の努力で状況を変化できる可能性がある」場合や、「将来的に自分の身になる下積みの作業」といった場合です。

もし仕事をつまらないと感じているなら、その原因がどこにあり、どういう解決方法があるかということを考えてみましょう。

そのとき自分の力で解決できる可能性が乏しく、また5年~10年先の自分を考えたときに自分の気持が変わっていないだろうことが予測できるのであれば、異動や転職などを思い切って考えてみた方がよいかもしれません。