肩甲骨の可動域を広げて上半身のストレッチ
ボディラインを整えるための運動といえば、腹筋運動やスクワットが有名です。
ですが女性の場合には、それらだけでなくバストラインを整えるためのストレッチを加えることがおすすめになります。
上半身のスタイルをアップさせるためには、大きな筋肉である肩甲骨周りを鍛えるといいでしょう。
ここ最近流行したダイエット方法に「肩甲骨ダイエット」というものがありましたが、実際肩甲骨の可動域を広げるための運動は腹筋運動同様かそれ以上に上半身のスタイルアップに絶大な効果があります。
肩甲骨ストレッチを始める前にまず試してもらいたいのが今の関節の柔らかさチェックです。
まず左右の腕どちらかを肩の上から、もう片方を脇から背中に回し手が届くか確かめてみましょう。
肩甲骨の柔らかさは体質によって異なりますが、左右両方で手が背中中央付近でつなぐことができるようになるのが理想です。
なぜ背中で手をつなぐことができる人とできない人がいるかというと、これは全て肩甲骨の可動域の広さによります。
肩甲骨というのは肩の後ろ側に入っている左右一つずつの三角形の骨のことですが、これは肩の周りの筋肉によって支えられています。
普段からあまり肩を動作させない生活をしていると、肩甲骨まわりの筋肉が常に引っ張られた状態で固定をされてしまうため、血流が悪くなり肩こりの原因になってしまいます。
また上半身を支えることができにくくなるので、猫背がちになりそれが上半身のスタイルを悪化させることにつながります。
もし背中の回した両手の距離が10cm以上離れているなら、かなり肩甲骨が固いと思ってよいでしょう。
簡単にできる肩甲骨ストレッチ
肩甲骨ストレッチは、腹筋やスクワットのように筋肉に負荷をかける運動ではありません。
あくまでも目的は筋肉をほぐして肩甲骨の可動域を広げることにありますので、無理せず毎日少しずつ動きの範囲を広げていくようにしましょう。
簡単な肩甲骨ストレッチとしてはまず、片腕を真上に上げるようにしてから頭の後ろでできるだけ折り曲げるようにします。
このとき空いた方の手で肘を内側に引っ張るようにしてこれを左右数十秒ずつ行います。
次に肩甲骨ができるだけ後ろ方向に動かせるようにするため、まず姿勢を真っ直ぐにして直立し、そのままの体勢で両肩を後ろ向きにぐるぐると回転させるようにします。
回すのに慣れないという人は両腕をまっすぐ肩の高さで前方に伸ばし、そのまま肩甲骨を意識しながらできるだけ肩全体を後ろに引っ張るようにしましょう。
これを数秒ずつ何セットか行うようにすると、自然に「肩甲骨剥がし」と言われる可動域の拡大ができるようになります。